足切り 介護保険でおこっていること

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虫に食べられて形だけを残している葉

最近、連れあいの知人がブログを休止してしまいました。
脳血管障害で倒れて、障碍を負って一人で生活しておられる方ですが
通所施設などの行事にも参加して、あちこちに出かけておられる様子を
ブログで写真と一緒にアップされていました。

この方は介護保険利用者の高齢者の方ではなく
介護保険に組み込まれることになっている脳血管疾患や関節リウマチ
慢性閉塞性肺疾患などの適用の対象でした。

身の回りでもそうですが、多くの方が介護認定の再審査で介護度が低くなって
いままで使っていた制度が利用できなくなっています。

雨にぬれた水草

だいたい、審査するためのソフトが、設問によって身体の状態が重い方が
介護度が軽くなったりする信頼性のないものなのですから
それを改良していく、根本的に見直すことから始めることが必要なのだと思いますが
小泉元首相主導の医療や福祉切り捨て政策のための
介護保険制度改革の名前のもとに、制度を利用できないようにする目的の
内容の変更が何度もあるわけです。

新予防給付として、パワーリハビリという耳慣れない、でかい機器によるリハビリをうけさせる
ということで、要支援や要介護1の方を、ひとくくりに現状利用できているものを
利用できなくしようとする改悪がありました。

月に数回、通所でのわずかな時間、機械をつかってリハビリをうけて
身体の状態や生きようという強い意志を保つことができるでしょうか。
導入時の福祉機器展などは、まるで施設にむけたリハビリ機器の展示会のようでしたし
これによって、機器の導入でもうける企業と介護保険の利用を抑えようという厚労省が
画策したのではと思うような状態でした。

オンブバッタの雌雄
オンブバッタの雌雄です。

高齢者の方に、いままでのサービスを利用できないようにして
リハビリだけを行うための動機づけ、やろうという気力をささえる環境などの整備もなく
結局、利用させないということを目的にしたものだと言わざるを得ないと思います。

まず、厚労省は
自分達が考えた以上に介護保険を利用する人が多かった
軽い要介護度の人が多くなっていることが給付が増えた理由になった
在宅で家事代行サービスを受ける高齢者が、ヘルパーになんでもやってもらうことで
かえって身体の状態を悪くする可能性がある
といういことで、身体の機能をおとさないように予防に重点を置いたと説明しています。

しかし、制度を利用する人達が増えることは最初からわかっていたことですし
軽い介護度といっても、それぞれ生活も身体の状態も違う人達ですから
判定に疑問が残るようなソフトや認定のしかたを改善するほうが先だと思います。

なんでもヘルパーにやってもらうことで、身体の機能が落ちるということも
それぞれの方に適切な制度の利用について知識をもってもらうことや
生活をみて必要なものを考えていくことで対応できるはずです。
しかも、実際に身体の機能を落としてしまったという根拠も明らかでないのです。

なにしろサービスをうけさせないためには、ということで
要支援、 要介護1〜要介護6という区分にわかれていたものを
要支援1、要支援2
要介護1〜要介護5ということになりました。

つまり、要支援だった人が要支援1
要介護1だった人は要支援2と、要介護1に分けられました。
要介護1だった方の6〜8割が要支援2になったのですから
軽い判定になって、利用できるサービス減らされてしまいました。

その結果不満がでないように、要支援1と要支援2について
月になんどか通所して機械をつかったリハビリをうけて
身体の機能をおとさないようにする予防介護の対象ということにしました。

新予防給付は、本人ができることは出来る限り本人が行うことを目的にしていますから
生活援助などのヘルパーさんのサービスも、見守りということになります。

なにしろ目的は金銭的負担を増やして利用者を減らすことと
介護認定を低くして、足切りをして利用者を減らすことに絞られます。

医療制度を考える部屋
ここでも医師が書かれていますが、介護度の判定ソフトの不備や
身体の状態の悪い人が、設問の答え方によって介護度が低くなるということの
問題がそのままに、足切りで介護度の低い方がサービスを受けられないという
状態になっています。

そのため、それまで通所やヘルパーさんの助けなどで生活を楽しみ
生きる気力を得ていた人達が、自己負担では補えないために
サービス利用をあきらめ、精神的にも落ち込んでしまいます。

病気や障碍などで外に出て行く動機づけや気力を失った方達が
通所などから人の輪をひろげ、そこからいろいろな活動に参加することが
できるようになることを考えると、単に利用者を減らすことを目的にした
改悪は、結果的に自宅にこもり、身体の状態を悪化させ
医療費も介護料も沢山必要とする人を増やしていくだけだと思います。

セイタカアワダチソウにとまっているモンキチョウ

アキノキリンソウの仲間、セイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウの盛衰
森下郁子さんの生物との共生を考えるこのページにいろいろな、見た目だけでない営みがあります。

目先のことだけで、対処していくことでバランスをくずし
根本から回復できないような状態にしてしまう
これって、厚労省などが行う制度の改悪とまったく同じ気がします。
根本的な改革が必要といいながら、実際には抑制ありきしかない
結果を想像もしないということではないかなと思ってしまいます。
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